2020年1月に新型コロナウイルスの報道があり、間もなく1年が経ちました。
私は、2020年2月に妊娠が判明しましたが、新型コロナウイルスに関する連日のテレビ報道に不安を覚えながらも、なんとか無事に妊娠期間・出産を終えました。
この記事では、同じ不安を抱えている妊娠中の方や、妊娠を考えている方の参考になればと思い書きました。
妊娠が判明したときに感じた事
2019年11月ごろから、体外受精を行っていたため、2020年2月の受精卵移植に向けて、病院に通っていました。
もちろん通い始めの頃は、新型コロナウイルスの報道はなかったため、特に何も感じず通院をしていました。2020年1月にダイヤモンド・プリンセス号 集団感染の報道があってから、大々的に連日報道されていましたが、まだどこか他人事のようで、気にしていませんでした。
そんな中、妊娠が判明し、“この小さな命を守っていかなければいけない“と強く思いました。
立ち会い出産・入院期間中の面会禁止
新型コロナウイルス感染者が出た県が徐々に拡大していき、私が住む愛知県の感染者数が増えるにつれて、危機感が増していきました。
それからは友人と会うのを控え、家に引きこもっていました。
私が通っていた病院が総合病院であり、新型コロナウイルス患者の受け入れもしていたため、妊婦検診すら行きたくないと思ったほどでした。
2020年3月に、病院から「立ち会い出産・入院期間中の面会禁止」について説明があり、愕然としました。第一子の時に夫が立ち会い出産をして助けられた部分が多かったので、第二子も立ち会い出産の希望をしていたのですが、それが禁止になってしまい、出産に対する不安が大きくなっていきました。
立ち会い出産禁止で不便だった事
配偶者と連絡が取れない
微弱陣痛が来てから病院に行ったのですが、夫は陣痛室へ入ることができないため、入り口前の椅子で待機となりました。
陣痛の経過をみるために1時間ほど病院にいることになったのですが、それを伝えようと電話をしても、電波が悪くなかなか電話が通じず、お互いに状況が分からず不便でした。
看護師さんに伝達役をしていただき、解決することが出来ましたが、この部屋に夫が入ることが出来れば、このような事態は無かったのになと思いました。
陣痛バッグから必要な物を取り出せない
急に強い陣痛があり、分娩室に入ったときには子宮口が9cm開いていたため、助産師さん・看護婦さんたちが慌てて出産の準備をし始めました。喉がカラカラに乾いていたのですが、その忙しい状況を見ている中で、「水筒を取ってください」ということが出来ませんでした。
出産を終え、一息ついたところで、助産師さんに言って水筒を出してもらいました。
せっかく準備した陣痛バッグですが、無駄に終わってしまいました。
本当に必要な物は予め手に持っておくべきだったと後悔しました。
入院準備品が多くなる
入院期間中は面会禁止となっているため、家の人に衣類を洗ってもらったりすることが出来ません。
なので、入院期間分の下着やパジャマの替えを持っていく必要があり、荷物がとても多くなりました。
荷物が多いため、スーツケースに入れましたが、病院で貰えたサンプル品なども入れて帰ることが出来たので、スーツケースにして正解でした。
入院期間中の面会禁止は意外と気楽でした
面会禁止で残念だったのは、配偶者が赤ちゃんを見れないことに尽きます。
今の時代、LINEのビデオ通話や動画で赤ちゃんを見ることは出来ますが、生まれたての赤ちゃんの匂いや、ぬくもりなどを感じられないのは、可哀想でした。
一方、面会禁止になっているので、入院期間中は誰が来ることもありません。
本当に気兼ねなく自分自身の休息を十分にとることが出来ましたし、何よりも可愛い赤ちゃんと二人っきりの至福の時間を過ごすことが出来ました。
誰かが来れば、多少なりとも気を使ってしまうので、そういう意味では、面会禁止は、産後間もないお母さんにとって、十分に休息出来る環境であるのかもしれません。
ただ、同時期に出産したお母さんたちとも接する機会が無いので、本当に孤独です。入院期間中は看護師さんしか話す人がいないので、赤ちゃんに話しかけて寂しさを紛らわしていました。
「新生児特別定額給付金」が支給される市があります
「特別定額給付金」の対象とならなかった新生児に対する臨時的な措置として、新型コロナウイルス感染症の影響により、様々な負担や不安を抱えながら妊娠期を過ごし、子育てを開始した家庭に対して、新生児一人につき10万円の「新生児特別定額給付金」が給付される市があります。
令和2年4月28日から令和3年4月1日までの間に生まれた方が対象になることが多いと思います。
昨日報道があったように東京都では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済的な不安から、出産をためらう家庭の支援として、10万円分の育児用品などを提供する事業を令和3年4月から始めるようです。
これにより令和3年4月以降も給付する市が増えてくるのではないでしょうか。
一度、お住まいの市のHPなどで確認してみてください。
妊婦さんがどれだけ気を付けて過ごしているかを考えると、もっと支給金額をあげて欲しいですね。
出産費用から出産一時金を引いたら約10万円は掛かってしまうので、出産費用が掛からなかったということになる程度でしょうか。
「コロナ禍での出産」まとめ
コロナ禍での出産は本当に大変でした。病院の母親教室や市の親子学級が開催されなくなってしまい、不安を払拭してくれるはずの教室が無くなってしまい、不安を抱えながらの出産になってしまうと思います。私は第二子の出産だったので、出産や入院中の要領が分かっていたから、まだ心にゆとりを持って過ごすことが出来たのですが、これが第一子だったら…と思うと想像するだけで恐ろしいです。
こんな環境になってしまい本当に辛いですが、個人がどうすることも出来ないため、割り切って、妊娠期間中や入院期間中は自分のやりたかったことをするのもいいかもしれません!
もちろん、赤ちゃんのお世話が第一優先ではありますが…
現在、妊娠されている方、これから妊娠を考えている方がどうか安心して出産・育児出来る環境が早く整うことを願っています!
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