視力が悪くICL手術をしたいけれど、目を手術するなんて怖い!大丈夫なのかな、と悩んでいませんか?そのように不安を抱えている方に向けて、産後7ヵ月でICL手術を受けた私が、実際にICL手術を受けて感じたメリット・デメリットや術後経過を記事にしました。
この記事は以下のような人におすすめ!
・ICL手術をしようか迷っている方
・ICL手術をすることを決めたけれど、『失敗しないかな、痛くないかな』など手術に対して不安を抱えている方
・産後で授乳中だけどICL手術を受けてもいいか迷っている方
河北麻友子さんや指原莉乃さん、メンタリストのDaiGoさんなど、芸能人でICL手術を受けた方が増えてきたことにより、以前よりもICLという言葉をよく聞くようになってきたと思います。
しかし、実際にICL手術を受けた方の記事が少ないので、私自身も手術前はとても不安でした。
今、ICL手術で悩まれている方の不安を、少しでも取り除くことが出来ればと思いますので、よろしければご覧ください。
ICLとは
ICL(アイシーエル)とは、視力矯正手術のことで、小さなレンズを目の中に移植して近視や乱視を矯正し、裸眼視力を上げるための手術です。
目を切ってレンズを入れるなんて、考えただけで恐ろしいですよね。
説明の前に、私の視力、コンタクト・眼鏡の使用経歴を少しお話させてください。
私の視力
左目(乱視なし) | 右目(若干乱視あり) | |
裸眼 | 0.06 | 0.06 |
コンタクト度数 | -6.5 | -6.5 |
眼鏡度数 | -7.5 | -6.5、乱視-1.0 |
中学生の時からコンタクトを使用しており、眼鏡を外すと輪郭が分かる程度でほぼ見えません。
子供が生まれる前までは、日中はコンタクトレンズ(マンスウェア)を使用し、夜は眼鏡で過ごしていました。子供が生まれてからはほとんど眼鏡で過ごすようになり、コンタクトもマンスウエアからワンデイタイプに変えました。
授乳中のICL手術について
ICL手術を受けた時、私は、30歳で産後7ヵ月でした。
ICL手術を受けようと決心した産後6ヵ月の時は、まだ授乳をしていましたので、ICL手術により、母乳などに影響がないか心配でした。
私は、産後すぐに子供に眼鏡を折られ、作り直しましたが、度が合わず3回ほど作り直す羽目になり、産後は視力が安定しないということをまじまじと感じていました。
そのような理由から、ICLのガイドラインでは、授乳中はICL手術を避けた方が良いとなっているようです。
私の場合、病院を受診したのが、産後6ヵ月が経過しており、産後すぐのような視力変動が見られなかったので、産後7ヵ月の時に手術をすることになりました。病院によっては、授乳中のICL手術は受付していないようです。
先生は、授乳中でもICL手術は問題ないと言いましたが、麻酔などが母乳に影響を及ぼすのか心配であったため、念のため1ヵ月前から断乳していました。
産後、すぐは視力が安定しないので、注意する必要があるようですね。
また、麻酔や点眼液などの影響がないか先生に確認する必要がありそうですね!
ICL手術を受けようと思った理由
ICL手術の存在自体は、8年ほど前から知っていましたが、保険外診療となるため、手術費が高額となり、決断出来ないでいました。
しかし、子供が生まれたことにより、考え方が大きく変わりました。その理由は…
・子供に眼鏡を取られてイライラすることが多くなった
・子供に眼鏡を取られるせいで、歪んだ眼鏡を掛けており頭痛がする
・子供に眼鏡を取られて折られた
・災害等が起きた時に万が一眼鏡が壊れた場合、子供を守ることが出来るのか心配
この理由と金額を天秤に掛けた時に、手術代の約60万円は高い値段なのだろうかと考え始めました。
実際に、私が手術した病院では、ICL手術を受けられる患者さんの7割が女性で、私のように子供が小さい人だそうです。
恐らく、みなさん私と同じような理由でICL手術を決断されているのではないかと思います。
ICL手術のメリット・デメリット
ICL手術を受ける前に調べたインターネットの情報によるメリット・デメリットと、実際にICL手術を受けて感じたメリット・デメリットを分けて記載したいと思います。
ICL手術を受けるまでの流れ
ICL手術の病院選び
ここ数年、眼科を受診したがなかったので、病院選びから始まりました。
私は愛知県豊田市に在住していますが、豊田市でICL手術が出来るのは、山之手眼科のみでした。
こちらの山之手眼科ですが、とても人気でいつも人がたくさんいるようです。
しかし、初診は予約することが出来ないため、院長先生の診察日に来院する必要があります。
ICLの診察・1回目
混雑が予想されるため、8:30から病院前で並びました。
受付9:30診察開始10:00となっているため、1時間前に並びましたが、すぐに2人目が来院され、あっという間に行列が出来ていました。
9:30に受付した後の待合室は、人で溢れかえっていました。
先生にICL手術を受けたいということを相談すると、「7割くらいの方が女性であなたのように小さなお子さんがいらっしゃる方ですよ」と教えてくださいました。
先生自身もICLをされており、とても快適で良いですよと背中を後押ししてくださいました。
その日に、1ヶ月後に手術を行うことが決定し、眼底検査を行いました。
詳しい検査は、後日になりました。眼底検査は瞳孔を開く目薬をするため、しばらくは眩しい状態が続きます。何も考えずに車で通院しましたが、眩しすぎて車の運転が出来ませんでした。
1週間後の9:30に検査の予約を取れました。検査前の1週間はコンタクトを着けないように指示されました。
先生自身もICL手術をされていると聞き、安全性が高い手術なのかなと思いました。眼科の先生って皆さん眼鏡掛けているので、コンタクトは安全じゃないんだろうな…。
ICLの話を聞きたいなぁという軽い気持ちで受診したのに、来月に手術することが決まり、夜になって不安が押し寄せてきました。
詳しい手術の話は聞いていないし、どうしようと思い、インターネットで情報を集め、次回診察時に先生に確認しようと思いました。
ここで、「ICL失敗しました」というブログを見つけてしまい、本当に不安な夜を過ごしました。
自分なりにICLの事を調べ、先生に聞こうとリストを作りました。翌日、先生に電話をし、不安な旨を伝えると、気になることを一度紙に書いてきてほしいと言われました。
診療費3,370円(ICLに掛かる費用合計3,370円)
ICLの診察・2回目
2回目は詳しい検査をしていきます。この視力検査でICLの度数やサイズなどが決まるようです。一般的には、Mサイズの方が多いようですが、私は、Sサイズでした。その後、手術のリスクなどの説明があり、先生の診察となりました。気になっていた事を書いた紙を見てもらい、全ての質問に真摯に答えてくれました。
やはり、納得した上で手術を受けるのと、不安の状態のまま手術を受けるのでは、万が一、手術の失敗や後遺症が出てしまった時の自分の気持ちが大きく変わると思います。
診療費1,530円(ICLに掛かる費用合計4,900円)
ICL手術費用の支払い
2回目の検査でレンズの度数が確定し、費用の支払いについて説明がありました。
受付前に置いてある案内用紙に「地域最安値!片眼21万円(税抜)-4.5D以下、39歳以下の場合」と記載があったので、その値段で出来ると思っていましたが、-4.5D以下に収まらず、片眼28万円(税抜)となりました。消費税込みで616,000円です。思いの他高い…。2週間以内に銀行振込にて支払いを行う必要がありました。
ICL手術は保険適用外手術となるため、高額になりますが、保険適用外のため、高額医療は受けられず、ご自身で確定申告の医療費控除をする必要があります。
手術費616,000円(ICLに掛かる費用合計620,900円)
ICL手術3日前〜点眼開始
レボフロキサシン点眼薬を4回/日点眼していきます。特に、行動の制限はありません。
ICL手術当日
14:00に病院到着し、15:30に終了しました。
実際の手術時間は15分ほどだったと思います。
母に送迎を頼み、夫に子供たちの面倒を見てもらいました。
ICL手術は月に1回行っているようですが、この日は5人の方が手術をされていました。
3人にお会いしましたが、同年代くらいの女性でした。
待合室の椅子に座り、看護師さんが時間を測り、点眼をしてくれます。
順番が近づいたら、中待合の椅子に移動し、手術後の点眼薬などの説明を受けます。
その間、看護師さんが「皆さん怖がるのですが、目の手術は痛みはないですから大丈夫ですよ」と励ましてくださいました。
自分ICL手術を受けると決めたのに、いざ、手術当日になるとやはり怖いものです。
前の方の手術が終わり、看護師さんがどうでしたか?と聞くと、「すごく、こめかみのあたりが痛いです」と話しているのを聞いて、とても怖くなりました。
自分の番になり、眼鏡を取った状態で手術室に入ります。
先生と看護師さんが何人かいます。
椅子に座り、先生が椅子を倒したので、寝っ転がっている状態で少し待ちます。
点眼麻酔をされます。
顔に目の部分だけ開いているシートを被せ、皮膚にくっつけます。
その後、目を開く器具を取り付けます。
これ以降瞬きが出来なくなるので、変な感じがします。
目の上にライトが移動され、光しか見えなくなります。
先生に、光の少し左側を見ているように指示されます。
手術が始まりましたが、瞬きが出来ない不快感が続きます。
目を切られている時の痛みはありませんでした。
レンズを開くときでしょうか、二度ほど目を圧迫されているような鈍い痛みがありました。
アイスクリームディッシャーでぐるっと目をすくわれているような感覚です。(そんなことされたことありませんが笑)
5分〜10分で片目が終了しました。
しばらく、レンズの準備などで時間が空き、左側の手術が始まります。
こちらも5〜10分で終了しました。
ICL手術は痛くないと言いますが、全く痛くないことはないです。数回程度の鈍い痛みはあります。
手術が終わり、すぐに保護メガネを掛けました。眼鏡を掛けている時ほどではありませんが、視力は出ています。白いもやがかかったような感じはあり、はっきりとは見えません。気分が悪いなどはないか確認され、本日は終了となりました。
ICL手術後の経過観察
ICL手術後0日目..失敗かと思うほど頭痛と吐き気が…
外に出ると眩しくて目を開けて痛くないので、保護メガネの上からサングラスを掛けました。
そして、病院を出てからが、地獄の始まりでした。
病院から車に向かい歩いているとふわふわした感覚が少しありましたが、そのまま帰宅しました。
車が出て少しすると強烈な頭痛と吐き気がありました。
船酔いをしているような感覚です。
病院を出て30分ほどで自宅に到着し、すぐに横になりましたが、治る気配がありません。
病院に電話するも、17時を回っていたからか電話が繋がりません。
1時間おきに指定された点眼薬(ベガモックス点眼液・DEX・ヒアルロン酸Na)を打ち、子供達を寝かしつけ、すぐに自分も寝ました。
目の形状が丸じゃなくてイガイガになってしまったような感覚で、目を開けていたくないという感覚に陥りました。
動くと特に頭痛と吐き気がひどくなります。
右目の炎症がひどく、真っ赤になっています。眼圧の上昇からくる頭痛、吐き気なのか心配になりました。しかし、調べようがないので、寝て回復するしかありません。
夜、初めて光の輪を確認しました。予想以上に大きな輪でした。
ICL手術後1日目
左目は大方見えるのに対し、右目の視力がほとんどありません。
昨日に引き続き、右目の炎症がひどく真っ赤になっています。
視力の左右差があるからなのか、若干気持ち悪い気もします。
車の運転は不可能だと判断し、電車で通院しました。
目の上に少し鈍い痛みを感じ、コンタクトが取れそうな時のような違和感があります。
指定された目薬を打つと、沁みます。
病院で視力検査をすると、右目1.5、左目0.5でした。
先生に昨日頭痛と吐き気があり、電話したが出なかった旨を伝えました。
先生の診察の結果、右目は炎症があるが、3日くらいで治るので、そうしたら視力が出てくるから心配しなくて良いとのことでした。特に問題ないとのこと。
それで安心してしまい、昨日の頭痛と吐き気はなんだったのか聞くのを忘れてしまいました。
夜、スマホを触っていたら目の充血がひどくなってきたので、すぐに寝ました。
翌日からは、点眼薬の回数が変わります。ベガモックス点眼液・DEXを4回、ヒアルロン酸Na2回以上となります。術後1週間まで点眼する必要があります。
ICL手術後2日目
昨日まであった吐き気が収まりました。また、目薬も染みなくなってきました。
ICL手術後3日目
完全に痛みがなくなりました。
ICL手術後4日目
目の違和感はまだあります。
ICL手術後5日目
目の違和感はまだあります。
ICL手術後6日目
目の違和感は少しあるが、コンタクトと同様の見え方
ICL手術後7日目
目の違和感が完全になくなり、コンタクトと同様の見え方
手術当日にひどい頭痛と吐き気があったので、本当に心配しました。
右目の炎症が強く、視力がすぐに出なかったことも不安でした。手術翌日に大丈夫だと診察を受けてからも少し心配ではありましたが、やはり、信頼できる先生にお願いしてよかったと思います。
ICL手術1週間後検診
視力が、左目1.5、右目1.0まで回復しました。経過良好で次は、1ヵ月検診となりました。
右目は乱視がありますが、乱視用レンズではないので、これ以上視力は出ません。
新たにブロムフェナクNa、ヒアルロン酸Naが処方され毎日2回、1カ月間点眼します。
ICL手術費用内に診察代が含まれているので支払い無し
ICL乱視用レンズについて
私は、右目が若干乱視がありますが、今回、乱視用レンズを選択しませんでした。
その理由は、3つあります。
・乱視レンズを入れるほど、乱視は強くない
・乱視用レンズにすると+7万円(片眼)と費用が高額になる
・目の中でレンズが回転することがあるため、その場合は、レンズの位置調整の手術を行う必要がある
視力の左右差はありますが、両目で1.5見えているので、日常生活に何の支障もありません。
ICL手術後の保護メガネについて
ICL手術が終わったらすぐに保護メガネを掛けますが、耳にあたる箇所がとても痛く、掛けるのがすごく苦痛でした。手術後3日目にしてようやく、耳の調整が出来ることに気が付きました。
赤丸の箇所ですが、普通に手で曲げることが出来ます。
ICL手術のまとめ
率直に、ICL手術を受けて、人生変わりました!
しかし、これは手術が成功したからであって、万が一、失敗し後遺症が出た場合は恐ろしい生活が待っているのだろうな..と複雑な気持ちになります。実際にICL難民と呼ばれる方たちは今も苦しんでいるわけですし…
手術には、必ずリスクが付き物なので、そのリスクをどう受け止めるかが大事になってくるのだと思います。
また、手術前に不安なことがあれば、先生に確認し、納得してから受けることが重要だと思いました。
手術翌日からほとんど通常どおりの生活を送ることが出来ますが、私のように視力が出ない場合もあるため、極力、予定を入れるのは控えた方が良いと思います。化粧なども可能となってましたが、私は痛みがあったため、控えていました。
私は子供がまだ2歳と0歳と小さかったため、手術後に子供の面倒をみる事ができるか心配でした。手術同日、翌日は夫と両親に子供を診てもらっていましたが、2日後からは問題なく面倒をみることが出来ました。可能な限り、誰かに手伝いを求めた方がいいかもしれません。
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