日本屈指の山岳リゾート上高地に行くには様々な方法がありますが、1番安く行ける方法をご紹介したいと思います。
上高地とは
上高地は、長野県松本市にある標高約1,500メートルの山岳景勝地で、中部山岳国立公園に指定されるとともに、国の特別名勝・特別天然記念物にも指定されています。また、槍穂高連峰への登山基地ともなっています。
上高地までのアクセス方法
上高地へ行く方法としては、以下の3点があります。(歩きも含めれば4点ですが…)
通年、マイカー規制をしているため、「沢渡・平湯駐車場」、「JR松本駅(または新島々駅)・JR高山駅」、「沢渡・平湯バスターミナル」からは、バスまたはタクシーを利用して、上高地バスターミナルへ向かう必要があります。

マイカー規制による上高地のバス・タクシー・駐車場の料金
上高地はマイカー規制があるため、徒歩を除き、必ずかかってしまう料金があります。(上記図の赤矢印部分)
一つずつ詳しく見ていきましょう。
【上高地行き】バス(路線/シャトル) の料金
区分 | 内容 | 区間 | 大人片道 | 大人往復 | 小人片道 | 小人往復 |
A | シャトルバス (アルピコ交通) | 沢渡~上高地BT | 1,300円 | 2,400円 | 650円 | 1,200円 |
B | シャトルバス (高山濃飛交通) | あかんだな駐車場・平湯~上高地BT | 1,180円 | 2,090円 | 590円 | 1,050円 |
C | 路線バス (アルピコ交通) | JR松本駅~新島々~上高地BT | 2,710円 | 5,420円 | 1,360円 | 2,720円 |
D | 路線バス (高山濃飛バス) | JR高山駅(高山濃飛BC)~平湯~上高地BT ※乗り継ぎ往復きっぷを利用(有効期限7日間) | ー | 5,130円 | ー | 2,570円 |
【上高地行き】 タクシーの料金
タクシーは定額料金となっています。
普通車の定員は6名以下、特定大型車の定員は7名以上10名以下です。
※下表Bについては、料金とは別に安房トンネル通行料金(片道790円+回送料金790円=1,580円)がかかります。
区分 | 区間 | 普通車 片道 | 普通車 往復 | 特定大型車 片道 | 特定大型車 往復 |
A | 沢渡〜上高地 | 4,600円 | 9,200円 | 7,500円 | 15,000円 |
A | 沢渡〜大正池 | 3,900円 | 7,800円 | 6,200円 | 12,400円 |
B | 平湯〜上高地 ※別途通行料あり | 5,000円 | 10,000円 | 8,000円 | 16,000円 |
B | 平湯〜帝国ホテル ※別途通行料あり | 4,500円 | 9,000円 | 7,500円 | 15,000円 |
B | 平湯〜大正池 ※別途通行料あり | 4,000円 | 8,000円 | 6,500円 | 13,000円 |
沢渡/平湯駐車場の駐車料金
区分 | A 沢渡駐車場 | B 平湯あかんだな駐車場 |
駐車台数 | 約2,000台 | 約850台 |
営業時間 | 市営:24時間(自動ゲート) 民間:5:00頃~ | 出庫:24時間(自動ゲート) |
営業期間 | 4/17〜11/15 ※冬季期間は一部閉鎖 | 4/17〜11/15 ※冬季期間は閉鎖 |
普通車 | 700円/日 | 600円 /日 |
二輪車 | 350円 /日 | 300円 /日 |
マイクロバス | 1,400円 /日 | 1,200円 /日 |
大型車 | 2,800円 /日 | 2,400円 /日 |
【まとめ】上高地まで1番安く行く方法
1番安く行く方法はもちろん「徒歩」ですが、現実的ではありませんよね。
(冬季に登山する方は徒歩で行くしかありません。)
稀に歩いている方を見かけますが、平湯方面であれば、トンネルが狭く危ない箇所があります。
以下の条件で料金を比較したいと思います。
・大人2人で上高地で1泊2日する
・名古屋を出発地とする
・高速道路はETCを利用する
・ガソリン単価160円/L、燃費15km/Lとする
自家用車(普通車)×バスの場合
a.[松本方面(沢渡)] ①高速代(名古屋IC~松本IC)5,110円×2往復=10,220円
②ガソリン代 2,525円×2往復=5,050円
③沢渡駐車場代 700円/日 ×2日=1,400円
④バス代 2,400円×2人=4,800円
①+②+③+④=21,470円
b.[高山方面(平湯)] ①高速代(名古屋IC~松本IC)5,110円×2往復=10,220円
②ガソリン代 2,165×2往復=4,330円
③平湯駐車場 600円/日 ×2日=1,200円
④バス代 2,090円×2人=4,180円
①+②+③+④=19,930円
差(a-b)= 1,540円
=b高山方面(平湯)の方がa松本方面(沢渡)よりも1,540円安い
自家用車(普通車)×タクシー(普通車)の場合
a.[松本方面(沢渡)] ①高速代(名古屋IC~松本IC)5,110円×2往復=10,220円
②ガソリン代 2,525円×2往復=5,050円
③沢渡駐車場代 700円/日 ×2日=1,400円
④タクシー代 9,200円
①+②+③+④=25,870円
b.[高山方面(平湯)] ①高速代(名古屋IC~松本IC)5,110円×2往復=10,220円
②ガソリン代 2,165×2往復=4,330円
③平湯駐車場代 600円/日 ×2日=1,200円
④タクシー代 10,000円+安房トンネル通行料金 3,160円=13,160円
①+②+③+④=28,910円
差(a-b) = -3,760円
= a松本方面(沢渡) の方が b高山方面(平湯) よりも3,040円安い
電車の場合
a .[松本方面] ①JR名古屋駅~JR松本駅 5,610円×2往復×2人=37,480円
②JR松本駅~新島々~上高地BT間往復 5,420円 ×2人=10,840円
①+②=48,320円
b .[高山方面] ①JR名古屋駅~JR高山駅 5,610円×2往復×2人=37,480円
②JR高山駅~平湯~上高地BT 間大人往復 5,130円 ×2人=10,260円
①+②=47,740円
差(a-b) = 580円
= b高山方面(平湯) の方が a松本方面(沢渡) よりも580円安い
高速バスの場合
名鉄バスセンター発着「名鉄バス・高速バス」上高地バスターミナル往復12,200円×2人=24,400円
(2022年時点の料金)
【結論】上高地へ1番安くいけるのは自家用車(普通車)×バス
結論として、上高地へ1番安くいけるのは、自家用車で高山方面(平湯)からシャトルバスを利用した 20,340円となりました。
意外と名古屋発の高速バスが安かったので、運行時間と旅行日程が合うのであれば、運転しなくてもいいというメリットを取って、高速バスで行くのもいいかもしれません。
また、シャトルバスの時間が合わないという場合は、タクシーで松本方面(沢渡)から行くのが良いと思います。他のお客さんに声をかけて4人以上で乗り合いすれば、シャトルバスよりも安く行くことが出来ます。
【上高地】絶景トレッキングルート
上高地トレッキングの様子を動画にしておりますので、よろしければご覧ください。
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